さてバルタザールは9月で10周年を迎えさせて頂きます。これもひとえに皆様の御陰と心より感謝しております。

思えば10年前の自分はまだまだ未熟で今を思えばよくあんなんで店始めたなーと思います。もし同じ状況の28歳の青年が自分の前にいたら間違いなくやめときなさいと言うでしょう。

当時、自分でも技術や知識が足りてないのは十分わかっていたのですがそれ以上に自分の空間を作りたいという願望とよくわからない自信とで開業しました。資金もぎりぎりだったので内装も半分は手作り、あれもないこれもないというような状況でのスタートでした。設備に関してはなんとか続けていければ少しづついろいろと買い足していけるかなと、技術や知識もやりながら付けていければなと。。10年後にぐっとくるようなお店（基本的に僕のもの選びの基準。ワイン、お店、本、乗り物などぐっとくるかどうかが重要）になってればいいかと。。今を思えばだいぶと楽観的でした。

10年経って弟は料理、僕はワイン、そしてフランスに行った滝口もワインとそれぞれが情熱を傾けれるものを見つけ、辛い事や楽しい事、いろんな時間を経て今のバルタザールになり、最近少しはぐっとくるお店になってきたかなと思います。

たかが10年、されど10年。というのが今の正直な気持ちです。

僕は鉄道の旅が好きでよく青春18切符で各駅停車の旅に出ます。自分の知らない街や田舎をひと駅ひと駅停車しながら旅をするのですが、お店をやり続ける事にとても似ています。山あり、谷あり、接続が悪く2時間待ったり、乗り過ごしたり、お尻が痛くなったり。。でもその先にある車窓から見える綺麗な海や山の景色、その地方の美味しい食べ物、見知らぬ人との出会いなどを体験するとまた行きたいとなります。毎日の仕事もそうです、地味で長い仕事の先にある少しの喜び。だからやめられないんでしょう。

線路は続くよどこまでも。。僕たちの人生も続いていきます。これからも自分たちの好きなことに情熱を傾け新たな10年を過ごすことでしょう。

この場を借りていつもご来店頂いてるお客様、友人、今までバルタザールで働いてくれたみんな、そしていつも支えてくれる家族に感謝したいと思います。皆様あっての10年ということを忘れずにこれからも頑張っていきます。

10周年なのに何もしないのか？という声が聞こえてきそうですが。。いろいろ考えた末通常の営業で迎えるのが僕たちらしいと思い、特にイベント等はやらないことにしました。その代わりに9月20日（日）21（月）は本来お休みですが夜のみ営業します。（深夜も２時くらいまでやります！）そしてこの二日間はフランスでのワイン造りの研修から帰ってきた滝口にも手伝ってもらいます、フランスでの珍道中やこれから何するの？など聞いてみたい方は是非に！ワインも普段開けないようなワインをご用意してお待ちしておりますので1杯でも飲みにきていただけたら幸いです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　BALTHAZAR店主　三原雄太

さてヨーロッパツアーから帰ってきた彼らがまた生演奏にやってきてくれます。

素敵なメロディに呼応するワインと料理、おそらく一年でも指折り数えるくらいの空気に包まれることは間違いないです。是非に！

さて今年も引き続き彼らに生演奏をしてもらいます。

Warm Light & Easy Rhythm と題しまして"Takman Rhythm"の２人が来てくれます。まだまだ寒い夜ですがウォーミーでスゥイングな演奏とお料理、ワインをお楽しみください。皆様のご予約お待ちしております。

日時　　　　１月２０日（火）　　２０時〜　（２ステージ）

料金　　　　ノーチャージのチップ制

"Sweet Hollywaiian"のGuitar 中山隆志とBass コウイチのDuoユニット。 音楽をより身近に感じてもらうことをコンセプトとし、Swing Jazz、Ragtime、Manouche Swing、Neworleans Jazz など、戦前の古き良き時代の音楽を中心にCafeやBarなどで演奏活動を行う。 共にSweet Hollywaiiansとして国内はもとより海外でも活動し、2005年頃から北米やヨーロッパなどで毎年ツアーを行い、Bob Brozman、Bill Tapia、Janet Klein、Tom Marrion、Tony Marcus、Dominique Cravic, Victoria Vox, James Hill, Daniel Hoなどと共演。 カナダ・ケベックシティーで行われる北米最大級の音楽フェス 「Quebec City Summer Festival」をはじめ、「Denver Ukulele Fes」、「Hukilau 2010」、「Ukulele Picnic in HAWAII 2011」「Cairns Ukulele Festival 2011」など海外の音楽フェスに多数出演。

もう京田辺の山はすっかり秋も深まり、柿が実り雉が鳴き猫はあくびをしているといった様子であります。

ざっと今収穫できるものは。。

大根、人参、白ネギ、水菜、法蓮草、里芋、堀川牛蒡、かぶ、ジャガイモ、三度豆、さつま芋、レタスなどなど。珍しいところでは平茸やなめこ、ヤーコン、菊芋なども出来ています。

一気にできる平茸

草刈りを手伝ってくれた近所の農家の長崎さん。

この日の名言「俺は農薬も、肥料も使わん。有機の肥料でも使わん。だから玉葱も小さい。それでいいんだ、俺はそういう主義なんだ」この京田辺の山の中にはこういう農家さんが多いようです。

うちの叔母です。びっくりするくらい元気です。畑を走り回っています。

僕らとは根本的な造りが違うんでしょうね。１人でこれだけの広さの畑をやるのは普通では考えられません。

感謝しかありません。

お隣の田んぼの羊農法。鴨もいます。

面白い山です。いろんな人が自然にというか昔のやり方で野菜を作ったり、鶏を飼ったりして暮らしています。そう、これが普通だったのでしょう。ワイン造りもそうですがこの戦後数十年でおかしな方向に行ってしまい今少しづつそれに気付きはじめた人たちがいるのでしょう。